劉暁波氏「死去」が暴露する共産党の本質

米国やドイツでの治療を当局が拒否。人権・生命を犠牲にして共産党の意向を最優先

   ノーベル平和賞受賞者(2010年)の劉暁波氏が7月13日、肝臓癌による多臓器不全で死去した。61歳の「若さ」だった。共産党独裁と闘った勇者に心から哀悼の意を表したい。そしてこの「衝撃波」が虚構の中国と共産党の本質を暴露することに繋がるよう期待したい。

   劉氏は民主化運動の闘士だった。氏は、自らが主導した一党独裁を批判し民主化を求める文書「08憲章」がネット上で公開された2008年12月、中国治安当局によって拘束された。そして10年2月、国家転覆扇動罪で懲役11年の実刑判決が確定し、遼寧省錦州で獄中生活を送ることになったのである。刑期満了となる2020年以後、民主化運動に再び合流できることを、誰よりも本人が願っていただろう。

   病状悪化のため、監獄から中国医科大附属病院(遼寧省瀋陽市)に移送された後も、当局は人権派弁護士の面会要請を拒否し、外部との接触は制限されていた。家族らが希望した米国やドイツでの治療も拒否し続けた。これが共産党の本質だ。独裁維持のためには人権、さらには生命も無視される。劉氏らの民主化要求は「アメリカ」に毒されたブルジョア的要求に過ぎないと批判する。共産党の判断が絶対なのである。

   レーニンは、一般労働大衆の階級意識は低いため、彼らを指導する「前衛」組織が必要であると主張した。それが「前衛党」としての共産党であり、独裁は真の自由と平等を獲得するための「必要悪」であるとした。共産党を批判する人間は労働者階級の真の利益を理解しない犯罪者であると見るのである。

   劉氏が主導した「08憲章」の要点は、以下の内容である。

①自由は普遍的価値の核心
②主権在民、国民に選ばれた政府を
③三権分立
④軍隊の国家化
⑤刑法の国家転覆扇動罪の条項廃止
⑥政教分離、宗教活動が政府の干渉を受けないようにする

米議会で証言した劉暁波支援団体から衝撃の事実と悲痛な訴え(yahoo ニュース)
党が定める言論以外は決して許されない。これは中国共産党も日本共産党も同根

   中国では今も、「天安門事件」や「劉暁波」のキーワードでのネット検索は不可能だ。

   ノーベル平和賞受賞者が当局による拘束下で死去するのは、1935年の受賞者でナチスに投獄されたドイツの平和運動家カール・オシエンツキー氏以来であるという。

   日本共産党は党内民主主義を民主集中制と呼んでいる。「決定されたことは、みんなでその実行にあたる」という組織原則だ。中央党機関の指導の下に全党が統一した方針で、統一した活動を行うように仕組まれている。分派の禁止、党外への異なる意見の発表が禁止されている。中国共産党と日本共産党は同根なのだ。国民はこれを知るべきだ。

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