■ 中国の脅威 ー 恐るべき間接侵略

   中国の脅威は軍事力による脅威だけではありません。むしろそれ以上に恐ろしいのが間接侵略の脅威です。間接侵略とは、軍事力以外の方法で敵国を弱体化させ、自国を優位に立たせるための工作です。

   中国軍は2003年、この間接侵略の戦術書として最も有名な「孫氏の兵法」を正式に採用することを決めました。「孫氏の兵法」には有名な表現がたくさんありますが、代表的な文章に以下のものがあります。

 

◇ 孫子いわく、兵は詭道なり(戦略とはいかに相手をだますかである)
◇ 戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり(戦力を使わずに勝つのが最善である)
◇ 兵の形は実を避けて虚を撃つ(相手の強い点は避け、弱点を突く)
◇ 十なれば即ちこれを囲み、五なれば即ちこれを攻め、倍なれば即ちこれを分かち、敵すれば即ちよく闘い、少なければ即ちこれを逃れ、しかざれば即ちこれを避く。(戦力が敵の10倍なら包囲する、5倍なら攻撃する、2倍なら敵を分断する。勝てそうなら戦い、負けそうなら逃げる。)

 

   つまり中国は敵が有利な局面では決して戦わない。相手の弱点を突き、だまし、戦力を分断し、そして圧倒的に強くなったときに初めて攻撃するというわけです。その具体的な方法としては、わざと弱いふりをする(仮痴不癲)、実力以上に強く見せる(樹上開花)、スパイを送る(反間の計)、偽の情報を流す(死間の計)、裏切り者を作る(内間の計)、女を送る(美人の計)、周囲から孤立させる(遠交近攻)、などがあります。

   

 たとえば中国は、欧米で新聞の全面広告を買うなどして、日本固有の領土である尖閣諸島について次のような情報を流しています。

 「尖閣諸島は中国固有の島である。これを日本が軍国主義時代に奪い取った。本来はポツダム宣言で中国に返還されたはずだが、今なお日本が領有権を主張している。これは日本の本質が軍国主義から変わっていない証拠である」

   これは日本を孤立させるための「遠交近攻」の工作です。

   

 日本に対しては、間接侵略が多くの政界人、財界人、マスコミ、自衛官などに及んでいるといわれます。たとえば中国の上海総領事館で2004年、機密文書を扱う日本人の職員が自殺するという事件が起きました。浮気の事実を中国の情報局につかまれて情報提供を迫られ、「国と国との問題になる」「仕事を失い家族はどうなるのだ」などと脅迫された結果です。

   遺書には「一生あの中国人達に国を売って苦しまされることを考えると、こういう形しかありませんでした」「日本を売らない限り私は出国できそうにありませんので、この道を選びました」と書かれていました。さらに同じころ、内部情報を無断で持ち出していた自衛官が中国への無断渡航を繰り返し、自殺した職員と同じカラオケ店に出入りしていたことが判明しました。その自衛官もその後自殺してしまいました。どれだけの情報が流れていたのかは不明です。

 

   実は日本には、スパイを取り締まるための法律(スパイ防止法)がありません。これは国際社会では極めて異例です。私たちは制定運動に総力を挙げて取り組みましたが、朝日新聞などが徹底して批判したため、成立には至りませんでした。

  そのために日本には、今なお中国から多数のスパイが送り込まれていると考えられます。今も多くの機密情報が盗み取られ、あるいは裏切りなどの政治工作が行われているとみるべきなのです。そしてそれらの工作は、中国軍が戦争の一部として取り組んでいるのです。たとえ軍事的な衝突が起きていなくとも、中国軍においては日本との戦争はすでに始まっているのです。

 

【第二章】迫りくる共産主義の脅威(プロローグ)
体制共産主義の脅威
 

①中国の軍事的脅威
中国の狙い拡張し続ける軍事力戦争は始まっている人権弾圧の実態 

②危険な北朝鮮
拉致問題核ミサイル問題
                                                   

文化共産主義の脅威
ジェンダーフリーについて
同性婚について

 

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