ジャーナリスト伊藤詩織氏が「複数愛」の広告塔に

 

伊藤詩織という「ジャーナリスト」がいる。米ニューヨークの大学でジャーナリズムを学び、ピアノバーで働きながら米メディア実習生をしていた2013年にTBSの政治部記者でワシントン支局長だった山口敬之氏と知り合い、14年にワシントン支局のプロデューサーとして就職斡旋を依頼。15年に日本で会い「準強姦」とされる事案が発生、刑事告訴したが立証できず不起訴処分となった。

17年に伊藤氏はこの事件を手記本『BLACKBOX』を出版、外国特派員協会で会見し、同時に伊藤氏が山口氏を相手に「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」と民事訴訟を提訴。

 

その後、伊藤氏は英BBCの番組に出演し「レイプ被害」を訴えた。一方、山口氏は16年にTBSを退職、今年4月伊藤氏を「ジャーナリスト生命を絶たれた」と逆提訴している。

TBSワシントン支局には雇われなかったが、「#MeToo」運動の高まりもあって、伊藤氏はBBCに採り上げられると、「被害者の一女性」から「ジャーナリスト」として活動の幅を拡げ始めた。

 

「不倫」の概念なくなる「複数愛」

レイプ被害を訴える伊藤詩織氏が、複数パートナー推奨・性の奔放さを訴えた問題の炎上動画。

 

 そこで今回の「ポリアモリー動画炎上」事件につながる。

「ポリアモリー」とは「ポリ(複数の)+アモール(愛)」で「複数愛」とされる「恋愛の一形態」。

「#結婚式に自由を」(www.jiyukon.com/)のアクションの一つとして、「結婚に対する考え方をアップデートすることを目的とした志向探究型の動画コンテンツを制作」したという。この「運動」の「発起人」となっているのが「CRAZYWEDDING」という「団体」だ。

 

「結婚したいと思う?一人一人がつくる結婚観」とした動画では、「月イチ婚」や「事実婚」の夫婦を伊藤氏が取材、日本にはないフランスの事実婚を支援するPACS制度を紹介。問題は「恋人が複数?【枠にとらわれないパートナーの形】」の動画だ。

「複数の人たちと同時に合意を得ながらオープンな形で関係性を築くことを実践する人たち」に取材し「ポリアモリーとは、アメリカで1960年代に流行ったフリーセックスやフリーラブの流れからアメリカで90年代に生まれた。浮気や不倫とは異なりお互いに合意を得て、複数の人と愛し合う関係を築くことを言い、その中にもたくさんのスタイルや理想形がある」と紹介している。

 

ポリアモリーの女性が「バラバラで付き合っている形ではなくて、皆で付き合える状態、トライアッド(3人婚)が理想的」と話す部分やポリアモリーの人と付き合った女性の「嫉妬心とか独占欲をなくせれば、互いが気持ちよく関係を続けられたのに」と語る場面も出てくる。

 

 

ここで「嫉妬心の克服」で想起されるのが、マルクスの盟友エンゲルスが米国の人類学者モーガンの『古代社会』に鼓舞されて著した『家族・私有財産・国家の起源』である。

エンゲルスは「原始共産社会」が「階級や搾取なき社会」であったと断定的に推測し、原始社会は「乱婚制」であり、「嫉妬を克服した」と説き一夫一婦制は、後からできたものというが、それは実証的な研究ではなく、財産に格差が生まれ「階級社会」ができるまでの「理想形」という想定された「虚構」にすぎない。

 

マルクス主義フェミニズムが依拠するのは、エンゲルスの「夫は家族の中でブルジョアであり、妻はプロレタリア」という記述だ。母系制だった原始共産社会が転覆され、文明が発生したとする筋書きから、女性解放運動が説かれるようになった。60年代の「性解放=フリーセックス」運動は、マルクス主義+フロイト左派でライヒやマルクーゼらの思想が「ヒッピー文化」と相まって、社会を席巻した。その流れから「ポリアモリー」のライフスタイルが生まれたわけだ。

 

 

日本では法的に重婚を禁じるが、「ポリアモリーのスタイルが認められれば」と伊藤氏は語る。彼女自身が「多数愛の実践」を表明してはいないが、どう見ても不可解だ。

SNS上では「レイプ被害を訴える人が複数愛を呼びかけるのは疑問」と「炎上」している。だがもし「多数愛」が常識になれば「不倫」の概念はなくなってしまうだろう。伊藤氏の活動は、日本人の倫理観の破壊工作に他ならない。

 

 

思想新聞「体制共産主義に警戒を」5月1日号より(掲載のニュースは本紙にて)

5月1日号 日米、「新領域」で防衛連携強化 /自主憲法制定、国連刷新を 宮城で安保セミナー/ 主張「改憲で令和の時代を切り拓こう」 etc

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