創立50周年大会に議員・有識者ら500人が結集

記念講演で「勝共運動の新たな使命」を語る梶栗正義会長

勝共50年の歴史と共にあった「勝共青年歌」を披露

勝共運動は新たなステージに

 

 国際勝共連合は10月25日、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急で創立50周年記念大会を開催した。会場には歴代会長をはじめ、国会議員や地方議員、有識者ら約500人の会員が参加した。記念講演は梶栗正義会長が行った。

 開会宣言、国歌斉唱に続き、大会実行委員会世話人を代表して日本大学の小林宏晨名誉教授が開会の辞を述べた。

 代表世話人の小林宏晨 日大名誉教授

 小林教授はまず1989年にベルリンの壁が崩壊して冷戦が終結したことを挙げ、「本連合が共産主義との戦いにおいて勝利の一翼を担うことができたことに限りない誇りを持っている」と述べた。その一方で、今日の世界にはより深い脅威が拡大しているとし、具体的には中国が「力による現状変更」により世界的ヘゲモニーを目指していること、北朝鮮が核・ミサイル開発を通して周辺諸国を脅かしていること、そして国内で家庭の価値が喪失していることを挙げた。
 
 その上で、本連合は50周年の使命を超え、新たな広がりをもって再出発すべきであると強調。スパイ防止法制定、「家庭の価値」再生、スパイ防止法制定、日韓トンネル実現のための国民運動が必要であると呼びかけた。

 

「勝共推進議員120名」「勝共運動を応援する会」で共産化防ぐ

 

 続いて本連合50年の歴史を振り返る記念映像が上映された。映像ではまず、日本共産党がコミンテルンの日本支部として誕生し、戦後に学生運動等を通して日本が革命前夜の様相を呈する中、文鮮明総裁が日韓両国で勝共連合を創立した経緯が紹介された。その後、勝共青年らが街頭や学内等で共産勢力と果敢に闘い、久保木修己・初代会長が「救国の預言」を全国講演した際の映像が流れ、会員らが当時を懐かしんだ。

1968年創設当初の本連合(左が久保木修己 初代会長)

 

 また、本連合が主導したスパイ防止法制定運動について、代表的な保守政治家、各界の著名人らによって「勝共運動を応援する会」が発足したこと、86年の衆参ダブル選挙で自民党圧勝に貢献し「勝共推進議員の集い」に120人の国会議員が結集したことなどが紹介された。

 

 その後、東西冷戦は終結したが、国内ではより深刻な文化共産主義の脅威が蔓延し、東アジアにおいては新たな冷戦構造の緊張度が増していることが指摘され、共産主義の完全な一掃を目指すべきだと訴えた。

 最後に、大学生らによる勝共ユナイトの映像が映し出され、運動が青年らによって相続・発展されていく様子が印象付けられた。

街頭で改憲を訴える勝共ユナイト

 

 来賓祝辞では、国会議員に続き世界平和連合の徳野英治常任顧問が挨拶。

 まず、文総裁、韓鶴子総裁が東西冷戦構造の最も象徴的な産物である朝鮮半島の分断の中に誕生したことを紹介。次に文総裁が三つの点を強調して御指導されていたと紹介した。

ソ連、北朝鮮、中国の共産党組織、日米の共産主義者らの迫害に正面から立ち向かい、勝利された本連合創設者 文鮮明総裁

 第一は、共産主義思想の理論は欺瞞であり、何よりも人間を超越した宇宙の根源的存在を否定していることが根本的間違いであるとしたこと

 第二に、共産主義体制は70年を越えることがないと予言したことである。実際にソ連は建国69年目に崩壊し、同様に考えれば北朝鮮、中国は近いうちに必ず大きな体制の変化を余儀なくされざるを得ないと強調。我々はそのための運動を盛り上げなければならないと訴えた。また、新たに就任した梶栗会長には、ますます重要な役割を果たしていただきたいと激励した。

 第三は、勝共理論は左翼思想、右翼思想を超え、父母の立場に立つ頭翼思想であり、この思想こそが混迷する人類を救済する唯一の思想であると御指導されたことを紹介した。

 記念講演に先立ち、若者グループが勝共青年歌を合唱した。司会を務めた渡辺芳雄常任顧問は、かつての勝共会員は活動出発時に肩を組み、こぶしを振って同青年歌を歌ったと説明、当時は左翼勢力との衝突を越える大きな力となったと証言した。

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 講演後には、長年にわたり勝共運動に貢献した功労者に対する顕彰が行われた。まず、1984年に全国10万班支部が結成されたことが紹介され、当時の全国支部役員等の氏名がスクリーンに上映された。そして9人の功労者が代表して登壇し、梶栗会長から感謝状と記念の盾を授与された。また、受賞者を代表して初代・久保木修己会長の久保木哲子夫人が挨拶した。

久保木初代会長のエピソードを紹介する哲子夫人
 
 哲子夫人は久保木初代会長が中学生の時に中国大陸で終戦を迎えた当時の冒険心あふれるエピソードを紹介。会長に就任してからは水を得た魚のように全国を飛び回り、勝共運動を熱心に牽引したと語った。当時の日本にはゲバ棒をふるい、火炎瓶を投げる学生がいる状況にあったが、今日は別の次元で世界的規模の混迷に直面する状況にあり、本連合は「日本にとって絶対に必要な団体」であると力強く語った。また、会員らに梶栗会長を支えて頂きたいと呼びかけた。

 最後に会場全体で勝共青年歌を再び斉唱し、万歳三唱をして大会を閉じた。

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思想新聞掲載のニュースは本紙にて ーー

11月15日号 米中間選挙、トランプ氏「大成功、歴史的快挙」と評価/ 国際勝共連合創立50周年記念大会 / 主張「米国のINF条約破棄を歓迎する」 etc

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