■ 勝共理論 ①- プロローグ

 

 「共産主義とはどういう思想ですか」という質問をよく受けます。実はこの質問に一言で答えるのは容易ではありません。それを知りたくてこのページをご覧になった方には申し訳ないですが、事実なので仕方ありません。

   逆に言うとその理論体系の壮大さ、複雑さこそが多くの人が共産主義にとりつかれた原因でもあります。世界では最も多いときで3分の2の地域が共産主義に支配されました。日本では今でも日本共産党がある一定の勢力を維持しています。彼らは今もなお「共産主義は正しい」と信じています。そんなに単純な理論でありません。

   まず共産主義は、単なる政治理論ではありません。また単なる経済理論でもありません。政治理論であり、経済理論でもあると同時に、その根本に哲学があります。たとえば共産主義には「人間とはいかなる存在か」ということが論じられています。これがとても厄介です。

 

   たとえば共産主義がただの経済理論なら、話は簡単です。実体の経済とつじつまが合わなければ間違っているとすぐに結論付けられるからです。ところが根本に哲学があるとそうはいきません。「正しいものは正しい」という、いわば宗教のようになってしまうからです。実際に共産主義は「神なき宗教」といわれることがあります。その点で共産主義は危険なのです。人々を盲目にする力があるのです。

   国際勝共連合ではこの共産主義について、どのような理論であり、そして何が間違っているのかを詳細に説明しています。これを勝共理論といいます。これを多くの人に伝えられたらよいのですが、残念なことにその内容は膨大で、読んで理解するだけでも大変な時間がかかってしまいます。これではかなり関心がある人しか読めません。

   そこでこのページでは、多少の誤解を覚悟で勝共理論をたった三ページにまとめてしまいました。ほとんど結論しか書かれていません。詳しく学びたいと思われた方は、こちらをご覧ください。では、いよいよ本論に入ります。

 

【第三章】共産主義の克服 ー 勝共理論 
プロローグ
…共産主義は複雑で壮大な理論体系 

共産主義哲学の克服
…「人間をただの物質、石ころと同じ」と考える、恐ろしい哲学

共産主義の歴史観の克服
…共産主義の歴史法則は空論で、現実社会に当てはまらず

 

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