共産主義勢力の策動に警鐘鳴らす愛国運動を

冷戦終結以降の国際秩序は「パクス・アメリカーナ」と呼ばれてきましたが、21 世紀以降の中国の台頭で「パクス・シニカ」を窺い、世界が米中対立に「グローバルサウス」がどう関わるかという様相を呈しています。冷戦時代の東側の盟主・旧ソ連を襲うロシアはウクライナ侵略で中国と結び、さらに中東パレスチナでのハマスとイスラエルとの武力衝突でも自由民主主義・法の支配を重視する立場と、独裁的権力に基づく全体主義・権威主義国とが対峙しており、これに対し紛争解決に寄与できない国連の機能不全が浮き彫りとなっているのが偽らざる世界の状況です。

そもそも唯物無神論の共産主義を奉じた旧ソ連や中国が「安保理常任理事国」となり、思想信条に基づく人々の自由を認めず、現在でも少数民族の固有な文化をも否定しています。こうした国連が共産主義の脅威を排除できず、「常任理事国の拒否権」という構造的問題を抱えた国連の状況を埋め合わせるべく、国際勝共連合は1968 年、文鮮明・韓鶴子総裁夫妻の提唱で創設されたのです。

なるほど、冷戦崩壊でソ連共産主義の軛から東欧諸国は解放されました。その一方、米国はじめ西側自由主義諸国では左翼リベラル思想の下に内側から歴史・伝統文化・道徳観が瓦解する状況が現れ始めました。これは単に「政治的公正」ではなく、周到に準備された文化を破壊する共産主義の蠢動であることを指摘しなければなりません。

日本では中国の尖閣・沖縄の領海・接続水域への侵入の常態化と北朝鮮の核・ミサイルへの脅威への対応から政府が国防強化に舵を切りました。「自分の国は自分で守る」ため憲法改正を実現し、「自由で開かれたインド太平洋」戦略に積極的なリーダーシップで寄与すべきです。こうした内外の共産主義の脅威に警鐘を鳴らす勝共運動こそ、国民を覚醒させる真の愛国運動と確信してやみません。

国際勝共連合会長 梶栗正義