南北統一の道

世界思想3月号を刊行しました。今号の特集は「凍てつく朝鮮半島~浮上する日本の役割~です。
ここでは特集記事の一部 「南北統一」 についてご紹介します。

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「防衛」「解放」「統一」三段階で共産主義を克服する

 

 南北分断と東西冷戦に対する文総裁夫妻の思想的スタンスは明確である。

 第1に無神論共産主義に基づく一党独裁体制と侵略的な性格を徹底的に批判する。

 

 文総裁夫妻は単なる政治活動家ではなく、「神のもとの人類一家族」を目指す宗教者であり、平和指導者でもある。北朝鮮、中国、さらには当時のソ連の世界侵略の野望に対峙しつつも、それぞれの国民に対しては、救いの対象として見つめていたのである。

 

 こうした勝共運動には、その目的を実現するための3段階の過程がある。それが「防衛」「解放」「統一」だ。


第1段階は、共産主義勢力による直接侵略(軍事力)、間接侵略(思想工作)から自由世界を守るため、国際的連携で確固たる安全保障体制を築く。

 次の「解放」段階では、積極的な関与をもって共産主義体制からの転換を図り、自由と解放をもたらす。ただし、この段階は不安定で可逆的であり、ともすれば第1段階へと逆戻りする危険性をはらんでいる。そこで重要となるのは「対話」と「圧力」のバランスだ。

 そして最後には、価値観を共有する「統一」された人類共同体の実現を目指す。

米朝首脳会談の実現と挫折が意味するもの

 

 夫妻が訪朝した90年代の初頭は、北朝鮮「解放」の千載一遇の機会だった。その背景となったのは、自由世界の結束により、ソ連崩壊など「防衛」が最終段階に至ったことだ。

 その意味で、近年、半島情勢が大きく動いた背景にも、トランプ政権による「防衛」ラインの立て直しが決定的な役割を果たしていた。

 トランプ政権は北朝鮮に対しても核開発を絶対に許さないという明確なスタンスを取り、史上最も強力な制裁で臨んだ。その結果、限界を認識した北朝鮮は、米大統領との直接交渉で困難を打開しようとしたのだ。最も強力に「防衛」政策を推し進めた結果、「解放」に至る道筋が開かれたのである。
 

 では、なぜその後の米朝会談は頓挫したのか?この教訓を今後に生かさなければならない

 理由は明確である。最終的には、最高指導者である金正恩委員長(当時)が、「核を放棄すれば明るい未来を約束する」としたトランプ氏の言葉を信じ切ることができなかったからだ。さらにその背景には、対朝交渉に対する日韓の不一致、温度差があった。

 

「解放」段階において重要なのは対話と圧力のバランスだ。その絶妙なかじ取りは、共通の戦略があってこそ可能となる。その意味で、日米韓の調整プロセスが不在だったことは致命的だった。「対話」を急ぐ韓国と「圧力」を重視する日本の間には明らかな温度差があり、それぞれがトランプ政権に向かって働きかける状況だったのだ。

 

 日本側にとっても拉致問題をこれ以上引き延ばすことはできず、安全保障面でも朝鮮半島と台湾を自由陣営につなぎとめることが必須の課題だ。 

 つまり「防衛」と「解放」を同時的に進め、「統一」された太平洋文明の基礎を作るという、非常に高度な取り組みが必要とされているのである

 

 

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