「立憲共産党」に日本の未来は託せない

 今年4月の衆院3補欠選挙では立憲民主党が全勝した。自民党は東京15区と長崎3区では候補者すら擁立できない体たらくぶりであった。自民党の牙城といわれた島根1区では党を挙げて臨んだにも関わらず惨敗した。このいずれの選挙でも共産党は立憲民主党(以下、立憲)候補に肩入れした。それを立憲は拒むことはなく嬉々として受け入れた。これが「立憲共産党」と言わずに何と言おうか

 共産党は暴力革命路線をひた隠し自由と民主主義を圧殺するだけでなく、戦闘的唯物論をもって宗教の完全抹殺を図る、恐るべき独裁暴力集団である。これこそ正真正銘の「反社」である。それゆえに警察庁は、共産党は「暴力革命の方針」を堅持しているとし、公安調査庁は破壊活動防止法の調査対象団体に指定しているのである。

 立憲はそんな集団に支援されて何がうれしいのか。共産主義集団と共闘するのは「朱に交われば赤くなる」を意味する。いや、元来、党内部に赤が存在するから違和感なく赤に共鳴しているのであろうか。

「悪夢の民主政権」前夜の様相呈する

 最近の世論調査結果(次期衆院選の比例投票先)をみると、その立憲の支持率が27・3%で、自民党の17・8%を10%近く引き離している(選挙ドットコム調査)。あるいは、次なる政権は「自民党以外」を望むが54%で、「自民党中心」の33%を大きく上回っている(朝日新聞調査)。まさに、あの「悪夢の民主党政権」を招き入れた2009年総選挙の前夜を思わせるのである。これは国家的危機と言わねばならない。

 そもそも立憲に確たる政権構想があるのか。ためしに同党のホームページを開いて見るがいい。さすれば一目瞭然、青臭い場当たり的な主張の羅列だと知れるだろう。

 第一に、国を守る気概も施策もない。「平和主義および国際協調主義に基づく平和創造のための外交」を真っ先に掲げている。これこそ言語明瞭・意味不明の最たるものだろう

 いったい平和主義とは何ぞや、国際協調主義とは何ぞや。だいたい平和主義は「戦争放棄」の9条信者のいうことだ。国際協調主義は「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、我らの安全と生存を保持しようと決意した」という惚けた自力放棄・他人任せの前文信奉者の戯言だ。

 そもそも確固たる個別的自衛権(独立国家としての軍隊保持と自国防衛)と集団的自衛権(日米同盟ほか価値観を共有する国々との共同防衛)の行使を前提としない平和主義と国際協調主義は嘘っぱちである。その証拠に口先で「防衛力の強化」と言ってみても、いざ具体論となると共産党ばりに米軍普天間飛行場の移転を「辺野古新基地建設」と表現し工事中止と叫んでいる。立憲の安保政策はまことにもって骨がないのである。

 第二に、立憲はかの悪法、LGBT法に飽き足らず「家庭潰し」を企てている。いわゆる婚姻平等法案なるものを掲げているのである。それは同性婚を法制化するばかりか、同性婚カップルの特別養子縁組など養子縁組を可能とし、現行法の「夫婦」「夫」「妻」という言葉を「婚姻の当事者」に、さらに「父母」「父」「母」を「親」に書き換えるというものである。これは日本社会から夫婦と父母の一掃を企てるものだ。これを「家庭潰し」と呼ばずに何と呼ぼうか。

 世界人権宣言では「成年の男女は、人種、国籍又は宗教によるいかなる制限をも受けることなく、婚姻し、かつ家庭をつくる権利を有する」とし、「家庭は社会の自然かつ基礎的な集団単位であって、社会及び国の保護を受ける権利を有する」(第16条)と謳っている。立憲は同性婚容認をもって本来の家庭を崩壊せしめ、日本の歴史も伝統も葬り去ろうとしているのである。これこそ共産主義の所産である。

立憲民主党の泉健太代表

目覚めよ自民党再生に命懸けよ

 さて、3年前の総選挙を想起してもらいたい。立憲は形振り構わず政権を奪おうと、国民とりわけ保守・中道層の目を欺く共産党隠し、すなわち共産党は野党政権に加わらず「閣外協力」にするという共闘策を採った

 この入れ知恵をしたのは左翼リベラル学者の山口二郎・法政大学教授である。とある雑誌で共産党は閣外協力の位置付けとし国会の重要な委員長ポストを同党に与え、「法案審議と調査機能の充実を図ることで、共産党の活躍の場を広げる」という野党共闘の落としどころを指南した。

 立憲はそれに従い「限定的な閣外協力」としたが、立憲が政権を獲っていれば、国会の「法案審議と調査機能」を共産党に乗っ取られ、民主主義は絞殺され、国は共産中国に売り飛ばされるところであった。山口氏の入れ知恵は「悪魔の知恵」と言わねばならない。そうであるから「立憲共産党」には日本の未来を託するわけにはいかないのである

 大方の国民もそう思っている。前記の朝日調査では自民党に対抗する勢力として野党に「期待できる」と考える人は19%で、「期待できない」が73%を占めていた。自民党は目覚めねばならない。

【思想新聞 6月1日号】 頼清徳総統就任演説 中国と毅然と向き合う姿勢鮮明に/真・日本共産党実録/文化マルクス主義の群像/共産主義定点観測

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