「思想新聞」6月1日号から【共産主義定点観測】の記事を紹介します。
今年も5月1日に、日本共産党は、東京・原宿駅近くの代々木公園で開催されたメーデーに、党をあげて参加した。正式な主催団体の一つであり、会場内には日本共産党の旗が林立する。他に、会場近くに設置された案内板には、特別参加団体として、全商連、全生連、自由法曹団、国民救援会、農民連などの団体名が掲載されている。会場には、新日本婦人の会、日本民主青年同盟の旗もあった。
「大きくなったら民青に入らないか」
代々木公園で開催されるのは「中央メーデー」で、日本全国、すべての都道府県、県によっては沢山の都市で開催される。東京では、三多摩メーデーも開催される。共産党の場合、中央メーデーには、都道府県委員長が参加、地元で開催のメーデーには副委員長らが参加など、役割分担がはっきりしている。民主集中制が組織原則である共産党の特徴だ。
共産党は、民青に対して、全労連系の労組に加盟するように繰り返し訴えていて半ば強制的でもある。職場に1人からでも入れる労組があり、そこに加入させられるのだ。
例年、メーデー会場の入口近くなどでは、JAL労働争議団、明治乳業労働争議団、IBM労働争議団などが、酒やつまみ、ラーメンなど地方の特産物に少し高い値段を設定して販売し、活動資金を得ている。だが今年は大雨による悪天候のため、労働争議団などのブースはなかった。
また、式典の前には前座的文化行事として、看護師らが歌い踊る、ゲスト演奏などあったが、今年は労働歌などを少し歌う程度であった。
典終了後、子供たちだけが保護者らと共に集められ、みんなで歌を歌う場面があり、「大きくなったら民青に入らないか」などの声かけもあった。特に一部女性党員などが、所かまわず他人の子供に、大きくなったら民青に入ろうねとの声かけは、非常に問題だ。
また、共産党との関係が深い全労連、都道府県労連などは、組合員らが解雇された企業などに対して、「ブラック企業」とレッテル貼りし、徒党を組み集団で抗議行動をしたりする。昔は多くの都道府県で行われていたが、今行われているのは、東京、大阪のみである。朝9時頃から特定の企業や役所の前で、いろいろな団体の人間が集まり、抗議行動を行い、夜7時頃まで続く。東京は年に3回、3コース、JAL本社前、IBM本社前、明治本社前では全員が合流し、数百人になったりする。大阪では、年に2回、通常2コースである。東京での行動には、千葉関係、埼玉関係、神奈川関係、時には山梨、栃木、群馬、茨城、愛知関係などの旗もある。
「5・27争議支援総行動」の実態
以下は、5月27日に行われた全労連・東京地評「5・27争議支援総行動」の実態である。
コースの一つでは、9:30~JAL本社前10:00~IBM箱崎 11:10~都庁 12:20~明乳(京橋エドグラン)14:20~東京国税局前 14:30~ミニサーキットヨコハマ(自由が丘) 15:30~グーグル(渋谷) 16:30~東京地裁前である。参加者は1日乗り放題鉄道フリー切符を購入し、1日中まわる。その他、JP本社前、日本赤十字本社前などで行われる。東京・銀座の明治HD本社前、箱崎のIBM前には、通常、数百人の活動家らが集まり、100本以上の団体名がある旗が林立する。
その内容はひどいものである。たとえば、JAL労働争議団の訴えは最高裁判所で退けられ、JAL本社による解雇は合法という判決が出ているのに、労働争議団は「不当解雇」と宣伝し続け、さらに最高裁判所の判決文を曲解し、「当時の社長が解雇は必要なかったと言っている」などと虚偽の宣伝をしているのである。












