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広島の原爆8倍の威力をもつ核実験を強行。核を宇宙空間で爆発させるEMP攻撃なら、日本の都市機能は壊滅状態に。
北朝鮮が9月3日、約1年ぶりとなる核実験を行いました。朝鮮中央テレビが直後に「重大放送」を行い、大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水爆実験に「完全に成功した」と発表しました。
これを受けて安倍晋三首相は記者会見で、「断じて容認できない。我が国の安全に対する重大かつ差し迫った、新たな段階の脅威だ。北朝鮮に対して厳重に抗議し、最も強い言葉で断固として非難する」と語りました。
国際勝共連合も同様に、北朝鮮に最大限の抗議をするとともに、政府に対して、国民の生命と財産を守るためにあらゆる手段を尽くすよう要請します。
今回の核実験で生じた地震の規模は過去最大でした。前回に比べると少なくとも10倍で、広島に投下された原爆の8倍の威力をもつと見られます。
また、実験を通して核兵器の小型化に成功し、1発のミサイルの弾頭に複数個の核兵器が搭載可能になったとの指摘もあります。想像を絶する攻撃力を手に入れたことになり、ミサイルの射程内に入る日本にとって深刻な脅威です。
アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮が核ミサイル開発を進めれば軍事攻撃も辞さないとの見方を示してきました。
しかし北朝鮮は8月29日にICBMの発射実験を行い、さらに今回の強行に及びました。対決姿勢を明らかにしたことで、今後はいかなる事態が起きてもおかしくない状況に至ったと言えます。
また今回の核実験で、さらに注目すべきことがあります。それは北朝鮮が、電磁パルス(EMP)攻撃が可能になったと主張していることです。
EMP攻撃とは、核弾頭を宇宙空間で爆発させることによって、直下の広範囲の地域(日本全体に及ぶこともある)の電子機器を完全にストップさせてしまうというものです。大停電が起きるとともに、テレビや携帯電話が使用不能になるため一切の情報が遮断されます。電気やガス、水道なども止まります。もちろん交通網もすべて停止します。航空機が飛行中に墜落することもあり得ます。
また、水や食料品、医薬品が行き届かなくなり、飢餓や疾病が拡大するかもしれません。米国の研究では、EMP攻撃の後、1年間で1割の人口が死亡するとの予測もあります。世界思想10月号に掲載されているので、詳しくはそちらをご覧ください。
いずれにせよ、大変な破壊力であることは間違いありません。
北朝鮮が世界に深刻な脅威をもたらしています。日本国民はこの状況を直視すべきです。そして国家と国民を守るために何が必要なのかを、真剣に議論すべきです。