■ 中国共産党は超法規的存在(中国の脅威 補足編)
中国共産党とはどういう組織なのでしょうか。皆さんの中には、「中国にあるいくつかの政党のうちの一つだ」と考える人がいるかもしれません。あるいは、「そんなことはない。中国は共産党一党独裁政権の国だ。だから政党は一つしかない」と考える人もいるでしょう。
ただ、この考えはいずれも正確ではありません。中国共産党は、日本にある政党とは全く違います。どういうことかというと、中国共産党は中国という国の「上」に存在しているということです。具体的にいうと、中国の憲法に、「中国は共産党の指導を受ける」とはっきりと書かれているということです。たとえば日本では、どれだけ自民党が長期政権を敷いたとしても、憲法を改正して「日本は自民党の指導を受ける国である」などとすることはあり得ませんよね。
日本には三権分立という制度があります。権力が集中すると人間は必ず悪いことをします。ですから司法(裁判所)と立法(国会)と行政(政府)をはっきりと分けて、互いに監視するようにしています。
ところが中国では、このすべての機関が共産党の指導を受けます。だから共産党の最高幹部になると、法を犯しても警察が捕まえません。たとえ捕まえても裁判で無罪になります。だから法律など関係ありません。
中国共産党の体質を露わにした「天安門事件」の解説映像です(ほぼ5分で分かる勝共理論より)
その代わり気をつけないといけないのが、共産党内部の権力闘争に負けないことです。もし負けると、言いがかりをつけられて有罪になるかもしれないからですね。
中国では国のトップ(国家主席)は選挙で選ばれません。共産党のトップ(総書記)がそのまま国のトップになります。そうしてもう一つ、忘れてはならないことがあります。それは、中国の軍隊(中国人民解放軍)は、国の軍隊ではなく、組織的にも中国共産党が直接指導しているということです。共産党内部に「中央軍事委員会」という機関があって、これが最高司令部になっているのです。
中国が共産主義の国である、というのはこういうことなのです。
【第二章】迫りくる共産主義の脅威(プロローグ)
体制共産主義の脅威
①中国の軍事的脅威(中国共産党とは)
…中国の狙い、拡張し続ける軍事力、戦争は既に始まっている、人権弾圧の実態
②危険な北朝鮮
…拉致問題、核ミサイル問題
文化共産主義の脅威
①ジェンダーフリーについて
②同性婚について
天安門事件から30年 勝共遊説隊による街頭演説
私たち国際勝共連合は、毎月都内各地で街頭演説を行い、中国や日本の共産主義の問題を訴えています。
これまでの街頭演説はこちらをご覧下さい