■ 「父親」「母親」がなくなるのは子供達にとって幸福なことですか?
私たちが同性婚に断固反対する、三つ目の理由を説明します。
それは「父親」「母親」という言葉を失わないためです。
アメリカでは、最高裁で同姓婚が認められたのに伴い、公式文書の表記が変わり始めました。
たとえば教育省では、「父親・母親」という表記が「親1・親2」(Parent1、Parent2)に置き換えられました。
同性婚合法化の効果は同性愛者だけに適用されるのではありません。社会全体、特に行政機関に及びます。今後もこの傾向は広がるでしょう。このままでは、アメリカから「父親」「母親」という言葉がなくなってしまうのかもしれません。
子供にとって、父親と母親はともにかけがえのない存在です。
最近では、学術的にも子育てにおける父親の役割、母親の役割のそれぞれの重要性が指摘されるようになってきています。もちろん父親が母親的な役割を果たす部分もあるでしょう。逆に母親が父親的な役割を果たすこともあるでしょう。
大事なのは、父親と母親というそれぞれの概念が、子供にとってとても重要であるということです。
アメリカでは最近、同性カップルが養子を育てることも増えてきました。このことにはアメリカでも賛否両論があります。
米カトリック大のポール・サリンズ教授が発表した研究結果では、4~17歳の同性カップルの子供は異性の親の子供に比べ、情緒・発達面で問題を抱える割合が2倍前後高いことが分かりました。成人してからうつ症状になる割合が半数にも及ぶという研究もあります。
そして全く別の研究もあります。米心理学会は、子供時代においてはうつ症の発生に「差異がない」と結論付けました。
アメリカ国内では、それぞれの意見が厳しく対立している状況です。
同性愛カップルに育てられた子供たちの複雑な心情を綴った、米国の書籍。子供たちの声を無視して同性婚を前に進めるべきではない。(ジャックの談話室)
つまり、子供に与える影響については、アメリカでも十分に検証をできるほどのデータがまだそろっていないのです。いわば、子供たちは壮大な社会実験の対象になっているといえるでしょう。
こうした状況で行政が同性婚を認める、あるいは養子の里親制度に同性カップルを認めるといったことは、極めて危険であるといえます。
日本で同性婚を法的に認めるべきではありません。もちろん、里親制度の適用にも反対です。
【第五章】私たちが同性婚合法化に「断固反対」する理由
①子供の福祉の為に
… 同性愛者を否定するつもりは一切ありません
②報道されない「逆差別」
… 同性婚を認めると一夫多妻も認めることになります
③父親・母親という概念を崩す
…「父親」「母親」がなくなるのは子供達にとって幸福なことですか?
「同性婚合法化の是非」は日本社会で議論が続くものと思われます。その際に、「反対意見」を述べる識者を「差別主義者だ」とレッテルを張り、一方的にバッシングするメディアの風潮を懸念します。
更には、過激な活動家が、LGBT・同性婚を利用して、「異性愛教育の否定」「一夫一婦の婚姻制度の否定」など、人間の性倫理や家族の価値そのものを無力化させようと動いている事態に強い危機感を頂いています。
過激な活動家=文化共産主義者の基本思想に関しては、別章でまとめていますので、あわせてご確認下さい。
【第一章】共産主義とは何か
共産党員やリベラルな人たちは何を考えているか
【第二章】共産主義の脅威
私たちの暮らしを脅かすのは誰なのか?
【第三章】共産主義の致命的欠陥
共産主義に代案を示す「勝共理論」のご紹介
【第四章】日本共産党はどんな政党か
共産主義革命を目論む「やばい」人たちの姿