かつての民主王国に地殻変動…全トヨタ労連が愛知11区で組織内候補者を立てないワケ 他選挙区にも影響か(yahooニュース)
(全トヨタ労連支援の)古本前衆議院議員は10月14日、31日投開票の衆院選に出馬しないことを表明しました。(一部省略)立憲民主党をはじめとした旧民主系の支持基盤の労組、その中でも傘下におよそ36万人の組合員を抱えるとされる全トヨタ労連が『自民との対立をやめた』というのは、他の選挙区の活動にも大きく影響するとみられます。(東海テレビ 10月15日)
岐路に立つ「連合」新体制
わが国最大の労働組合の全国中央組織(ナショナルセンター)「連合」は10月6日の定期大会で、神津理喜雄会長の後任として、芳野友子氏を新会長に選出。芳野氏は機械・金属産業などの中小企業の労働組合で作る「JAM」(ものづくり産業労組)の出身で、2015年から連合の副会長を務めていた。女性が会長に就任するのは、日教組・自治労など社会党系の「総評」と、職域労組中心の民社党系の「同盟」が統一され「連合」が1989年に発足して以来初めてのこと。
芳野氏は就任挨拶で「(女性昇進を阻む)ガラスの天井を突き破るチャンスを逃してはならないと思った」と「ジェンダー平等」を意識しつつ「安心して働き続けられる環境をどう整備できるか、組合員の声をしっかり受け止めていく」と抱負を語った。
もっとも、芳野氏は立憲民主党と日本共産党を中心とした「野党統一候補」路線について、21日の記者会見で、立憲と共産の距離感が縮まっていることに関して、様々な地域から報告が来ており非常に残念だ」と立憲を牽制し、「共産との連携に慎重な姿勢を立憲に改めて伝える」とした。連合は旧民主党(次いで民進党)時代からの支持母体であり、民進が立憲と「希望の党」(後に国民民主党)への「分裂」後も、立憲と国民民主を支持する立場を採ってきた。
こうした経緯もあり、立憲と国民民主は統合・合併の話が絶えず持ち上がってきた。しかしそれを阻んできたのが、共産党への関わり方だ。
こうした連合からの牽制を嫌って、むしろ立憲の執行部では「市民連合」との連携を重視して共産党との協力関係を深めるべきだというのが、安住淳国対委員長のような「左派」の意見だ。
そもそも労組では連合以前は共産党と旧社会党、旧民社党とはっきり異なる労組組織であり、支持政党も分かれていた。共産党は連合発足時に「右への迎合」と批判した経緯から、連合は単なる政府批判のために共産党の政策を認められないのは当然だ。
しかし現実問題として支持政党が組織の要望を聞かないのなら立憲から離れるのは当然だろう。折しもその意味でトヨタ労組が連合の軛から離脱し自民・公明与党と連携するというニュースは衝撃だった。
立憲が戦々恐々となるばかりか、連合の今後の方向性にも拘わる重大な局面を迎えていると言えるのである。
思想新聞【連載・活動】 岐路に立つ「連合」の新体制 トヨタ労組「転換」の衝撃 11月1日号より(掲載のニュースは本紙にて)
11月1日号 文政権、南北融和の成果を焦る 北の「通南封米」戦術断固拒否 / 宇都宮市で安保セミナー バイデン政権下で危機迫る /【主張】原油高騰を教訓に「原子力立国」目指せ
思想新聞号外ビラ – 共産革命を許すな!野党共闘批判ビラ
単なる護憲平和の党ではないその正体・実相を知り、国民に広く拡散・周知しよう!